DIPExジャパン (田中圭子)

  「がん患者の語り」、DIPExジャパンのことを伺った時、何ともいえない衝撃が私に走りました。私がこの言葉を聞いたのは 東京大学大学院の石崎セミナーでのこと。 

  20代の女性のお話し、そして家族との葛藤のお話。インタビューは「○○について語ってください」というのでなく、「がんに気付いたときからなんでもご自由にお話ください」というスタイルで進められるそうです。

 先行している英国では がん以外にも「うつ」などの精神的なものもふくめ多種の語りがネット上で公開されています。患者自身の自己決定がねらいなのだそうです。そのほかにも英国ではこのDIPExの若者版もあり、若者の自己決定の一助となっているようです。

 自分が、家族が、友達が病気になった時、自分はどのようにすべきなのかとても悩む時があります。そんな時こういうサイトがいかに心強いことでしょう。病院関係者、そして患者さん自身をねらいとして作られたサイトですが、JMCのような家族関係を扱う機関や種々相談機関によせられるクライアントさんにも必要な情報なのではないかと思います。

 日本でもDIPExのが広がることを期待しています。

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1年の垢落とし(稲村厚)

1年の垢落とし、と思って、昨日「あかすり」に行ってきました。なんだか体が軽くなったよう?19日の神奈川県精神保健福祉センターの薬物依存の家族セミナー講演で、ひとます今年の講演活動も終わりました。この2ヶ月は特に、ギャンブリングへののめりこみの講演を中心に、地元や全国でお話をさせていただきました。特に精神保健福祉センターからお声がかかるようになったのはうれしい限りです。ギャンブリングへのめり込みを、依存症と日とくくりにして自助グループ(GA)を進めるだけ、という対応では人の支援になっていない、ということを中心にお話しをしています。特に自立ができていない若い人でパチンコのみへのこだわりが強い人の中には、発達障害が本当の問題で、そこへアプローチすることで自立の道が開けます。これは依存の問題ではなく、人の自立の問題なのです。来年も3月までは、いろろお声をかけていただいておりますので、がんばってお伝えし続けて生きたいと思います。

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神奈川県行政書士会 (田中圭子)

 12月12日 13日の二日間 日和佐さんと一緒に神奈川県行政書士会のトレーニングに伺いました。

 今回はメディエーションということに特化せず、コミュニケーションということを主眼においてプログラムでした。

 これから機関を立ち上げようとした場合、メディエーションの総合的なプロセスを考えることが必要になります。トレーニングをうけている方がケースマネージャーをやるかやらないかは別として、メディエーターになるためにはケースマネージメントというプロセスを体験的に知っていただくことがどうしても必要だということも、みんなで考えるプログラムにしたつもりです。 
 参加者みなさんのするどく、活発な振り返りに講師二人はとてもうれしく、うかがわせていただいてよかったな~と心から思いました。

 バリバリ(?)生粋の「浜っ子」の私。講座中時々聞こえる船のボーという汽笛やロールプレイや振り返りで「・・・・・じゃん。だからさ~・・・・」などの横浜言葉などに何か安心感をいだいたりしたのは、自分でもちょっとびっくりでした。

 また皆さんにお目にかかれるの楽しみにしています。 

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日本体験学習研究会(田中圭子)

 12月5,6の2日間、日本体験学習研究会第11回大会に参加しました。私は2日目のワークショップ、エクセサイズセッションでJMCの基礎講座で行っている1つのワークをさせていただきました。

 3時間の短いセッション。しかも1つのワークのみ。なのに、これだけの私自身の言い表せないような感謝の気持ちと充実感は何だろう?と帰宅してからずっと考えています。
 それは、今回参加していただいたみなさんがほんとうに真剣に参加してくださり、そして愛情あふれるフィードバックをたくさんいただけたこと。それに尽きるのだろうと思っています。

 みなさんのフィードバックに、目から鱗がおちる思いです。また バージョンアップや違った使い方の工夫も沢山寄せられました。これからのトレーニングにぜひ活かしていきたいと思います。

心から「ありがとうございます」です。

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第12回 基礎講座 対人支援ワークショップ 募集開始しました。

 

2010年 2月13日(土曜日)14日(日曜日) 第12回基礎講座 対人支援ワークショップを開催します。今回からプログラムをリニューアル予定です。詳しくは現在募集中のトレーニングへ

 なお、今後JMCアドバンス講座、アセスメント、ケースマネージャー講座受講希望の方、JMC認定メディエーター、JMC登録メディエーターを目ざしている方は今回のご受講をお勧めします。

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国分寺市生活音等に係る隣人トラブルの防止及び調整に関する条例

 すでにマスコミなどで報道されていますが、「国分寺市生活音等に係る隣人トラブルの防止及び調整に関する条例」 が 12月1日から施行されます。詳細はこちら

 法律上の文章というのは、読み手の解釈によっていかようにも解釈できてしまうことから、これはどうやって受け止められているのかなぁ??というのが私の感想。

 この条例に関してはいろいろな方がブログなどでコメントしていますが、住人同士のコミュニケーションの大切さをおっしゃっている方も多いのが、私としては注目しているところです。

 何Dbという客観的な指標だけでは計り知れないのが隣人トラブル。対応如何によっては、事態がエスカレーションしてしまうのも事実なのではないでしょうか。隣人同士のメディエーション同様、行政と住民のメディエーションも必要になるかもしれません。

 こういったところにメディエーションが取り入れられていく時代も、もうすぐ近くまで来ているのかもしれないですね。

 

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楽  (田中圭子)

 以前お話した 東大でのワークプレイスラーニング2009 は「個と組織の関係の中」での経験やつながりのデザインのテーマで3つのケーススタディが展開されました。
 株式会社バンダイナムコホールディングスの 紀伊さんの話のテーマは 「『人が成長する』って?」というケーススタディでした。

 その中で印象に残ったもの。

 その①:「混沌」を「絶えず変化を生み出す、変わること とポジティブにとらえる」としたら、仕事の楽しいってなんだろう?楽しくないってどんなことだろう?

 その② 紀伊さんがおっしゃった「『楽しい』と 『楽(らく)』は違うと思うんですよね」と言う一言。

  特にその②は私にとって言葉はとても大きくエンカレッジされた言葉として とても心に響きました。

 確かに違う。いろいろな困難を乗り切って前に進むのは楽しい。次へのモチベーションやモラールという点でもここは大きい。一方で自分と異なる人や物事を受け入れることは苦しいし、それにその自分自身の苦しみを自分自身として受け止めるのはもっと「しんどい」。決してそれは楽ではないのですよね。

 メディエーションでも同様のことは起こっているのだと思います。だからメディエータやケースマネージャー、そしてメディエーション組織は楽しい、だけど楽じゃない。苦しいこともたくさんある。

 「自己目的という概念」と 「組織として望ましい方向」がかならずしもいつもぴったり一致しているとは限らないという環境はたくさんある状況です。たとえば企業としての「生産性向上」と「個人それぞれが狙いとするキャリア形成」 など がそれにあたるときがあります。実際のケースでもそれが企業内にしろ、親子間にしろ、家族間にしろ、自己目的と 周りの環境が異なるということはとても多いことです。

 ADRやメディエーションの先人たちから話を聴く時、組織の歴史の中でも、こういった話をよく聴きます。。彼ら自身がたどった道はこういったジレンマや葛藤を、一歩ずつみんなで考えながら進んできたんだなと思います。だからいつも彼らは楽しそうで、聴いているほうもなんだかワクワクしてくるのでしょうね。

 人材育成や「人」を支えあう環境作り、私自身も、もう少し深く考えてみたいなと思います。

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なぜ女は昇進を拒むのか(稲村厚)

このタイトルだと、抗議が出そうですが、これは書籍のタイトルです。「なぜ女は昇進を拒むのかー進化心理学が解く性差のパラドクスー」スーザン・ピンカー著、幾島幸子・古賀祥子訳、早川書房2009年。

女性と男性の特性の違いを論述し、これまでの男女機会均等についても新たな視点を示しています。私としては、男性に多い発達障害のケース、特にADHDのケースにはなんだか自分を重ねてしまいました。女性が共感力に優れていることも、なんとなく体験学習などでも感じていたところです。

人間関係を考える上でも、示唆にとんだ書籍だと思います。

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ロールプレイの当事者役(稲村厚)

アセスメントでロールプレイの当事者役を連続で務めました。不思議に最後のロールでは、入り込んでしまい、メディエーターの存在も気にせず相手方(田中さん)との話し合いに没頭してしまいました。メディエーターの存在を意識しなくなるのは、当事者の相手方への様々な懸念が払拭され、話し合いが円滑に行っている証拠だとすれば、大変質の高いメディエーションが行われたともいえるでしょう。私としては、当事者の切羽詰った心から離れられずに、珍しく思いを引きずってしまいました。ロールプレイでは、その終了後しっかりロールはずしが必要だと実感しました。

私自身の気持ちの変化は、この春からの南山通いが影響しているのかもしれません。

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JMC認定メディエーターアセスメント(田中圭子)

 11月21日(土曜日)認定メディエーターアセスメント、無事に終了しました。

 JMCの講座をアドバンス講座を受講後にうけるアセスメントとしては第1回になります。私たちアセッサーもこの日の準備のために、海外の資料の翻訳から始めさまざまな工夫を考えてきました。ロールシートもこの日にためにすべて新しく作りました。

 今回アセッサーとして、みなさんが講座の後いかに自分のコミュニケーションやメディエーションについて深く考えていらしてくださっていたかにとても感謝と、尊敬を感じています。

 決して合否を決めるものではなく、いままでの研修をどのようにとらえてきたか、そしてロールプレイをおこない、自分を客観的にどのように見ていらっしゃるのかなどを中心にアセスメントプログラムを組んできました。

 手も震えるくらい緊張されていた方、そして振り返りを行うなか徐々にリラックスされる中で、それぞれのみなさんが持っていらっしゃるすばらしい点をもっと引き延ばしていくにはどうしたらよいのか。私自身アセッサーをしながら、これはかなりスーパービジョンに近いなと感じました。

 私のOJTでの経験でもスーパーバイザーが実際のメディエーションに同席し、その後すぐスーパービジョンのセッションを持つことはとてもあることでした。それはもちろんメディエーター自身の感情などへの対応ももとより、組織としての質の維持には必要不可欠になります。その中で、次につなげる何かをともに学びあう姿勢がメディエーションでは大切な礎となっていくように思っています。

 複数のスーパーバイザー、スーパーバイジー、そして事務局のみなさんとともに歩む90分。そこにかかわるすべての人、それぞれが丁寧な優しい時間を持とうとする気持ちが持てたのが良かったなと思いました。

 認定メディエーターのアセスメントという名称ではありましたが、自分自身のチェックとして再度アセスメントを受けたいとの感想もいただき、本当にありがたいなぁとみなさんに感謝です。

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最善の意思決定 :イギリスの成年後見 (田中圭子)

 先週13日 金曜日 日本成年後見法学会が主催する国際シンポジウム「イギリス成年後見法の動向からみるわが国への課題」に参加しました。

 イギリスの成年後見は日本とは逆転しており、任意後見人の利用率が圧倒的に多いという現状の中、「2005年 意思能力法・行動指針」は イギリスでもとても画期的なものであったようです。

 Denzil Lush氏のお話される具体的な事例をお聞きしながら、 「能力を欠くと確定されない限り、人は能力を有すると推定されなければならない」という原則に基づき、第3条の「意思決定ができないとはどういうこと」、また4条の本人にとって最善な利益 (Best interests)とはなどの具体的な表記はメディエーターやケースマネージャーとしてもとても考えさせられました。

 上記第4条 次のように明記されています。(「イギリス2005年 意思能力法・行動指針」新井誠監訳 紺野包子 翻訳 民事法研究会 発行 より抜粋)

 第4条 最善の利益

 1 本法の趣旨に照らして本人の最善の利益を判断するに当たっては、意思決定者は単に次の事実のみに基づいて判断してはならない。

 (a) 本人の年齢又は容貌

 (b) 本人の最善の利益になるという根拠のない思い込みを他人に抱かせるような本人の様子または行動

 また 4項には

4 意思決定者は 本人のためになされる行為又は本人に影響を及ぼす意思決定に、合理的に実行可能な範囲で、できる限り本人に参加を許し、奨励し、本人の参加能力を高めるように努めなければならない。

  個人的にとくに考えさせられたのは 「治療を拒否する事前の意思決定」(第24条)です。自分が将来どうなるかは本人自身も不安なもの。それを「最善な利益」となるように事前に意思を決定するとはどういうことなのだろう? 自分の身に置き換えたり、家族として考えたりしながらお話をお聞きする中、専門家や支援者が果たすべき役割の大きさにも実感させられる講演でした。

 私自身 高齢者に支援者としてかかわる中、ご本人の意思決定をどのように支え、エンカレッジ(日本語の「勇気づける」、「励ます」でもないような気がするのです。日本語の適宜な訳がみつけられず英語のまま失礼します)することができるのか自問自答と内省の日々です。

 福祉関係者とのかかわりの中での苦情の取扱(主にオンブズマンですが)なども明記されており、もう少し深くお話を伺えなかったのがとても残念でした。

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~成長をいざなう個と組織の関係~(ワークプレイスラーニング2009)(田中圭子)

 1週間ほど前のことになってしまいますが、東京大学で行われたワークプレイスラーニング2009に参加しました。今年のテーマは「成長をいざなう個と組織の関係」です。

  メディエーターやADRの人材育成といった場合、個人としての能力に特化されてし まいがちになっているのではないかと私はとても危惧しています。

 今回のADR法では残念なことに個人としてADRをできるのは一部の職種に限られています。またはいろいろなしばりがあることも ある意味事実です。その中、メディエーターやとくにケースマネージャーなどは 組織としての「顔」を担うことになり、個人の能力向上と組織としての質の向上をどのように結び付けていけばよいのかは必ず考えなければなりません。

 とくに専門家団体でトレーニングをする時「組織」と「個人」をどのように結び付けていくのかということには、私個人的にはその時どきの振り返りなどによって、特に焦点をあてさせていただく場合があります。「会社とか組織とかに縛られないで、自分の能力で独立したい!!」と思って開業される方や、その専門職以外での社会経験がまったくない方も多い中 組織の中での参加者みなさんの能力の活用と、ではみなさんがここで学んだことを組織全体として活かすためには、各自が何をすればよいのか、ということに結び付けていく必要があります。

 今回おもに3社の人材育成のプレゼンテーションを聞きながら、参加者(1200名もいらっしゃいました)と対話を試みるというワークショップ形式の企画。それぞれの発表者の会社としての取り組みと、参加者それぞれの意見があいかさなってさまざまな意見がや質問が出されました。

 私自身の感想として、とくに独立して開業していらっしゃる方や組織としてADRに関わっていらっしゃる方は少なくとも、年1度くらいはこういった少し離れたところからの経験を通して、組織とは何か?個人として組織として 質を向上するためにはどういったことを自分自身が、そして組織として何をすればよいのかを考える機会を持っていただくと、次へのエネルギーや元気をたくさんいただけて、よりよいものにつながるなぁと感じました。

 個人的にとても刺激的で、たくさんのことを考える機会になりました。名刺交換をする際、ADRのことをご存じの方がいらっしゃったのはとてもうれしかったです。

 

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ケアコミュニケーションフォーラム :支援と援助 (田中圭子)

 10月31日 民事紛争処理研究基金の助成事業 ケアコミュニケーションフォーラムを開催しました。今回は東京大学大学院情報学環石崎研究室との共催です。

 有料老人ホームにおける「話の行き違い」などコミュニケーションを考えるワークショップでした。みなさんとのワークやグループディスカッションなどを通し、
私自身高齢者とのかかわりの中で、いろいろ考えることが多い中、現場でのコミュニケーションについて深く考える機会になりました。現在おかれている 高齢化社会の中での支援や援助としての関わり方、これからも、みなさんと一緒に考えていければと思っています。

 ところで、帰りの電車の中、「支援」と「援助」ってどこが違うのかということが議論になりました。私個人的には 「援助」は少し上から目線的なところを感じていてあまり利用しなかった言葉なのですが、「支援」の方がそのように感じるということもあるようでした。 「援助」に「支援」が含まれるのではないのか?「支援」は利用者が主語のように感じるけど、「援助」はサービス提供者が主語に感じる。。。支援はより具体的な行動なのではないか。などなど。。。
 
 
支援者とはいうけど、援助者とはあまり言わないよね。とか、援助職とは言うけれど、支援職とは言わないよなとか・・・昨日から頭の中をグルグルしてます。ゆっくり振り返ってみると、私個人的には多分「支える:サポート」と「助ける:ヘルプ」のニュアンスの違いを「支援と援助の言葉の違い」として感じ取っているのかも知れません。
 ちなみにインターネット検索では 以下のようなものを見つけました。

 1http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q147553379
 2http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1430259549

 もしかしたらこの辺の差異はあまり明確ではないのかもしれませんね。
いずれにしても 肝心なのは 理念というか ねらいというか 哲学というか。
そこに関わる人がその言葉の持つ意味を しっかりコンセンサスをとって行動するということが必要なのだなと、フォーラムにご参加いただいた皆さんの真剣な顔をお一人お一人思い出しながら改めて考えています。

 今後もみなさんとご一緒に考えていけるような機会をメンバーで企画中です。またご一緒できる日を楽しみにしています。

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修復的司法・正義 :Restrative Justice (田中圭子)

 昨日、国学院大学で開かれた 第96回東京犯罪社会学研究会で知人の
ベニー・ロベルト・ジェイコブさんが講演され、
お手伝いをさせていただきました。
講演タイトルは"Restorative Justice and Serious Violence:
From Family to International Circles" です。

 JMCでレクチャーしていただたい時は家族関係やイスラエルの
ADR事情などについて中心にお話しいただきました。
今回は国際紛争などについてが中心でした。
イスラエル、広島、そしてドイツ。実際のインタビュービデオなどを交えながら、
どうして被害者と加害者の対話が必要なのかなど、彼の熱い想いが伝わりました。

 私自身 イギリスでのメディエーションの恩師との話を通し
(Restrative Justice:RJ)の専門家でもあるのですが)
RJについていつかきちんと勉強をしないといけないと
思っていたところでした。 
以前より、RJが日本語で「修復的司法」と訳されていることに
非常に疑問を感じていたのですが、今回つたない翻訳を進める中で何回も確認し、
RJの のJusticeは彼らの中では「司法」ではなく、
どちらかというと「正義」に近いものであることを確認でき、
少しストンと納得できたような気がします。


 メディエーションの活動をされているかたと話をすると、いつも平和 
Peace という課題につながるような感じがします。そこにつながったとき、
とても大きな問題でいつも「自分に何ができるのか」非常に悩みます。
日本の中でのRJの動きが始まりつつあります。私がメディエーションを
通してできることから一つずつ、
それがその大きな課題につながっていければなと思いました。

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関係性のなかでの自立(現代のエスプリ 2009 NOV.) (田中圭子)

 

「関係性は「あいだ」と「つながり」から構成される」 この巻頭ページに思わず鳥肌がたちました。
メディエーションにおいて、当事者の納得、満足ということが言われることが多いですが、それは誰が決めることかというとその当事者の方に間違いありません。それらはまさしく 当事者のあいだとつながり の中での関係性で築かれたものであり、そこにケースマネージャー、メディエーターさらに多くの関係者との あいだとつながりも出てきます。

 今月号の現代のエスプリを編集されている大阪市立大学の畠中教授に昨年お会いしたとき、メディエーションやトレーニングを一時的なムーブメントで終わらせないためにも、人間関係のトレーニングや対人的なコミュニケーションを尺度化する工夫が必要だよねという議論をしました。今月号にはその一部が公開され、とても興味深いものになりました。

 またJMCがメディエーショントレーニングで取り入れているエスカレーションの分析なども加わり、JMCがメディエーションを「対人支援」と称していることが 共有されていることに喜びも感じました。

 「自立」や「自己」とは何なのか最近とても気になっていた私です。 「自立」という言葉の持つ様々な側面からの多角的論述が興味深く、私自身いろいろ考えさせられました。

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薬物問題を公衆衛生から考える(稲村厚)

10月16日(金)に北九州大学で行われた日本犯罪社会学会主催の第6回公開シンポジウム「薬物犯罪の現状と課題ー地域社会における多機関連携アプローチの取り組みー」に参加してきました。私の友人でもあるアパリの尾田さんがパネリストだったからです。彼からはドラッグコートが話題提供されました。他に、北九州で活動されている精神保険福祉センターや警察の方などのお話、非常に興味深く聞かせてもらいました。特にコメンテーターであった佐藤哲彦さんから、ヨーロッパ社会での薬物問題の取り組みは大変参考になりました。薬物問題を犯罪防止という視点から、公衆衛生の問題として捉え、防止策を考えていくというものです。薬物使用で刑務所に入れても再犯を繰り返すだけであり、その人に対する回復支援と社会の中での乱用を防ぐことは地域社会における援助のあり方のような気がしていたからです。私も12月19日に神奈川県精神保健福祉センターで家族向けの講演をしますので、大変参考になりました。

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東京大学大学院 情報学環・学際情報学府(田中圭子)

 昨日  東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 石崎研究室の研究室セミナーでお話しさせていただきました。 テーマは「対人支援による紛争解決 -メディエーションにおけるコミュニケーション」です。

 最近参加型のトレーニングが続いていましたので、講演というのは久しぶりで、数日前から妙に緊張していました。

 お話しさせていただいたのは①日本の現状や今後の課題、②メディエーションという総合的なプロセスの中でのコミュニケーション など等でした。 みなさんからの質問は、どれもとても鋭い質問で、質問を受ける身としても とてもうれしかったです。

 またお会いできます日を楽しみにしています。

 

 

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自殺防止相談(稲村厚)

この連休中、2泊3日で、名古屋で行われた、東京自殺防止センター主催のワークショップ「あなたにもできる自殺防止活動の実際」に参加してきました。最近は、自分が相談などの研修会講師をやることが多く、久しぶりに学習者としてロールプレイにのぞみました。頭で理解していることが、実際にはできないもどかしさをたっぷり味わってきました。自分が身につけてしまった枠組みを脱するのは、並大抵ではないトレーニングが必要だと再認識しました。

自殺に関する相談では、問題解決ではなく、その人に寄り添い、感情を聴き共感することを徹底することが必要だということも、実際に理屈ではなく相談者としてのロールプレイで実感できました。私は、どうしても問題解決のほうに意識が引き寄せられるため、相談者の発している「サイン」を見逃してしまっていました。これは日常的には常に起こっていることだと思うと恐ろしくなります。

上記センターのトレーニングは、大変よく練られ構成されており、また安心できるトレーナーが担当していました。もっとしっかり勉強しなければならないと再認識の3日間でした。

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維新ふるさと館(稲村厚)

先週の土曜日(3日)に鹿児島へ行ってきました。今回は旅行ではなく、鹿児島の司法書士会の研修会に講師としてお招きいただいたのです。数年前にもお呼びいただきましたがそのときは、当日大雨で、飛行機の到着が遅れて皆様に大変ご迷惑をおかけしました。今回は好天に恵まれました。講演内容は、「自死問題と地域連携」です。私の体験と現在のデーターを分析しながら、可能な連携の在り方や、司法書士の将来についてお話させていただきました。

さて、その研修会の始まる前、午前中に「維新ふるさと館」に連れて行っていただきました。そこで上映されていた「薩摩スチューデント西へ」という20分ほどの映画は、大変感動しました。明治新政府のときに、薩摩の面々が要職についたのは単に戦争へのコミットメントの結果だと思っていたのですが、そうではなく、維新のころ薩摩は、いち早く西洋へ若手を送り勉強させていたことを知ったのです。あらゆるコミュニティの発展のためには、若い人をどのように育てるかにかかっているのだと知りました。大変貴重な経験をさせていただきました。

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高齢者介護施設における「話の行き違い」をなくすための「ケアコミュニケーションフォーラム」

 NPO法人日本メディエーションセンターと東京大学大学院石崎研究室が共同で、ケアコミュニケーションフォーラムを実施いたします。

このフォーラムは、「高齢者施設における新たな紛争解決方法に関する研究」の一環として,財団法人民事紛争処理研究基金の助成を受けて行うものです。
 介護の現場における利用者等とのコミュニケーション能力を向上させることにより、リスクマネージメントすることをお考えの施設管理者の方などにご参加いただきたきたいと思います。

 なお、フォーラムへの参加は無料ですが、フォーラム内及びフォーラム終了後に簡単なアンケートにご協力をお願いいたします。また,応募者多数の場合は,先着順とさせていただきますのでご了承ください。

  詳細はこちらをご覧ください。 http://www.npo-jmc.jp/training_schedule.html

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