~成長をいざなう個と組織の関係~(ワークプレイスラーニング2009)(田中圭子)

 1週間ほど前のことになってしまいますが、東京大学で行われたワークプレイスラーニング2009に参加しました。今年のテーマは「成長をいざなう個と組織の関係」です。

  メディエーターやADRの人材育成といった場合、個人としての能力に特化されてし まいがちになっているのではないかと私はとても危惧しています。

 今回のADR法では残念なことに個人としてADRをできるのは一部の職種に限られています。またはいろいろなしばりがあることも ある意味事実です。その中、メディエーターやとくにケースマネージャーなどは 組織としての「顔」を担うことになり、個人の能力向上と組織としての質の向上をどのように結び付けていけばよいのかは必ず考えなければなりません。

 とくに専門家団体でトレーニングをする時「組織」と「個人」をどのように結び付けていくのかということには、私個人的にはその時どきの振り返りなどによって、特に焦点をあてさせていただく場合があります。「会社とか組織とかに縛られないで、自分の能力で独立したい!!」と思って開業される方や、その専門職以外での社会経験がまったくない方も多い中 組織の中での参加者みなさんの能力の活用と、ではみなさんがここで学んだことを組織全体として活かすためには、各自が何をすればよいのか、ということに結び付けていく必要があります。

 今回おもに3社の人材育成のプレゼンテーションを聞きながら、参加者(1200名もいらっしゃいました)と対話を試みるというワークショップ形式の企画。それぞれの発表者の会社としての取り組みと、参加者それぞれの意見があいかさなってさまざまな意見がや質問が出されました。

 私自身の感想として、とくに独立して開業していらっしゃる方や組織としてADRに関わっていらっしゃる方は少なくとも、年1度くらいはこういった少し離れたところからの経験を通して、組織とは何か?個人として組織として 質を向上するためにはどういったことを自分自身が、そして組織として何をすればよいのかを考える機会を持っていただくと、次へのエネルギーや元気をたくさんいただけて、よりよいものにつながるなぁと感じました。

 個人的にとても刺激的で、たくさんのことを考える機会になりました。名刺交換をする際、ADRのことをご存じの方がいらっしゃったのはとてもうれしかったです。

 

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ケアコミュニケーションフォーラム :支援と援助 (田中圭子)

 10月31日 民事紛争処理研究基金の助成事業 ケアコミュニケーションフォーラムを開催しました。今回は東京大学大学院情報学環石崎研究室との共催です。

 有料老人ホームにおける「話の行き違い」などコミュニケーションを考えるワークショップでした。みなさんとのワークやグループディスカッションなどを通し、
私自身高齢者とのかかわりの中で、いろいろ考えることが多い中、現場でのコミュニケーションについて深く考える機会になりました。現在おかれている 高齢化社会の中での支援や援助としての関わり方、これからも、みなさんと一緒に考えていければと思っています。

 ところで、帰りの電車の中、「支援」と「援助」ってどこが違うのかということが議論になりました。私個人的には 「援助」は少し上から目線的なところを感じていてあまり利用しなかった言葉なのですが、「支援」の方がそのように感じるということもあるようでした。 「援助」に「支援」が含まれるのではないのか?「支援」は利用者が主語のように感じるけど、「援助」はサービス提供者が主語に感じる。。。支援はより具体的な行動なのではないか。などなど。。。
 
 
支援者とはいうけど、援助者とはあまり言わないよね。とか、援助職とは言うけれど、支援職とは言わないよなとか・・・昨日から頭の中をグルグルしてます。ゆっくり振り返ってみると、私個人的には多分「支える:サポート」と「助ける:ヘルプ」のニュアンスの違いを「支援と援助の言葉の違い」として感じ取っているのかも知れません。
 ちなみにインターネット検索では 以下のようなものを見つけました。

 1http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q147553379
 2http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1430259549

 もしかしたらこの辺の差異はあまり明確ではないのかもしれませんね。
いずれにしても 肝心なのは 理念というか ねらいというか 哲学というか。
そこに関わる人がその言葉の持つ意味を しっかりコンセンサスをとって行動するということが必要なのだなと、フォーラムにご参加いただいた皆さんの真剣な顔をお一人お一人思い出しながら改めて考えています。

 今後もみなさんとご一緒に考えていけるような機会をメンバーで企画中です。またご一緒できる日を楽しみにしています。

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修復的司法・正義 :Restrative Justice (田中圭子)

 昨日、国学院大学で開かれた 第96回東京犯罪社会学研究会で知人の
ベニー・ロベルト・ジェイコブさんが講演され、
お手伝いをさせていただきました。
講演タイトルは"Restorative Justice and Serious Violence:
From Family to International Circles" です。

 JMCでレクチャーしていただたい時は家族関係やイスラエルの
ADR事情などについて中心にお話しいただきました。
今回は国際紛争などについてが中心でした。
イスラエル、広島、そしてドイツ。実際のインタビュービデオなどを交えながら、
どうして被害者と加害者の対話が必要なのかなど、彼の熱い想いが伝わりました。

 私自身 イギリスでのメディエーションの恩師との話を通し
(Restrative Justice:RJ)の専門家でもあるのですが)
RJについていつかきちんと勉強をしないといけないと
思っていたところでした。 
以前より、RJが日本語で「修復的司法」と訳されていることに
非常に疑問を感じていたのですが、今回つたない翻訳を進める中で何回も確認し、
RJの のJusticeは彼らの中では「司法」ではなく、
どちらかというと「正義」に近いものであることを確認でき、
少しストンと納得できたような気がします。


 メディエーションの活動をされているかたと話をすると、いつも平和 
Peace という課題につながるような感じがします。そこにつながったとき、
とても大きな問題でいつも「自分に何ができるのか」非常に悩みます。
日本の中でのRJの動きが始まりつつあります。私がメディエーションを
通してできることから一つずつ、
それがその大きな課題につながっていければなと思いました。

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関係性のなかでの自立(現代のエスプリ 2009 NOV.) (田中圭子)

 

「関係性は「あいだ」と「つながり」から構成される」 この巻頭ページに思わず鳥肌がたちました。
メディエーションにおいて、当事者の納得、満足ということが言われることが多いですが、それは誰が決めることかというとその当事者の方に間違いありません。それらはまさしく 当事者のあいだとつながり の中での関係性で築かれたものであり、そこにケースマネージャー、メディエーターさらに多くの関係者との あいだとつながりも出てきます。

 今月号の現代のエスプリを編集されている大阪市立大学の畠中教授に昨年お会いしたとき、メディエーションやトレーニングを一時的なムーブメントで終わらせないためにも、人間関係のトレーニングや対人的なコミュニケーションを尺度化する工夫が必要だよねという議論をしました。今月号にはその一部が公開され、とても興味深いものになりました。

 またJMCがメディエーショントレーニングで取り入れているエスカレーションの分析なども加わり、JMCがメディエーションを「対人支援」と称していることが 共有されていることに喜びも感じました。

 「自立」や「自己」とは何なのか最近とても気になっていた私です。 「自立」という言葉の持つ様々な側面からの多角的論述が興味深く、私自身いろいろ考えさせられました。

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薬物問題を公衆衛生から考える(稲村厚)

10月16日(金)に北九州大学で行われた日本犯罪社会学会主催の第6回公開シンポジウム「薬物犯罪の現状と課題ー地域社会における多機関連携アプローチの取り組みー」に参加してきました。私の友人でもあるアパリの尾田さんがパネリストだったからです。彼からはドラッグコートが話題提供されました。他に、北九州で活動されている精神保険福祉センターや警察の方などのお話、非常に興味深く聞かせてもらいました。特にコメンテーターであった佐藤哲彦さんから、ヨーロッパ社会での薬物問題の取り組みは大変参考になりました。薬物問題を犯罪防止という視点から、公衆衛生の問題として捉え、防止策を考えていくというものです。薬物使用で刑務所に入れても再犯を繰り返すだけであり、その人に対する回復支援と社会の中での乱用を防ぐことは地域社会における援助のあり方のような気がしていたからです。私も12月19日に神奈川県精神保健福祉センターで家族向けの講演をしますので、大変参考になりました。

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東京大学大学院 情報学環・学際情報学府(田中圭子)

 昨日  東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 石崎研究室の研究室セミナーでお話しさせていただきました。 テーマは「対人支援による紛争解決 -メディエーションにおけるコミュニケーション」です。

 最近参加型のトレーニングが続いていましたので、講演というのは久しぶりで、数日前から妙に緊張していました。

 お話しさせていただいたのは①日本の現状や今後の課題、②メディエーションという総合的なプロセスの中でのコミュニケーション など等でした。 みなさんからの質問は、どれもとても鋭い質問で、質問を受ける身としても とてもうれしかったです。

 またお会いできます日を楽しみにしています。

 

 

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自殺防止相談(稲村厚)

この連休中、2泊3日で、名古屋で行われた、東京自殺防止センター主催のワークショップ「あなたにもできる自殺防止活動の実際」に参加してきました。最近は、自分が相談などの研修会講師をやることが多く、久しぶりに学習者としてロールプレイにのぞみました。頭で理解していることが、実際にはできないもどかしさをたっぷり味わってきました。自分が身につけてしまった枠組みを脱するのは、並大抵ではないトレーニングが必要だと再認識しました。

自殺に関する相談では、問題解決ではなく、その人に寄り添い、感情を聴き共感することを徹底することが必要だということも、実際に理屈ではなく相談者としてのロールプレイで実感できました。私は、どうしても問題解決のほうに意識が引き寄せられるため、相談者の発している「サイン」を見逃してしまっていました。これは日常的には常に起こっていることだと思うと恐ろしくなります。

上記センターのトレーニングは、大変よく練られ構成されており、また安心できるトレーナーが担当していました。もっとしっかり勉強しなければならないと再認識の3日間でした。

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維新ふるさと館(稲村厚)

先週の土曜日(3日)に鹿児島へ行ってきました。今回は旅行ではなく、鹿児島の司法書士会の研修会に講師としてお招きいただいたのです。数年前にもお呼びいただきましたがそのときは、当日大雨で、飛行機の到着が遅れて皆様に大変ご迷惑をおかけしました。今回は好天に恵まれました。講演内容は、「自死問題と地域連携」です。私の体験と現在のデーターを分析しながら、可能な連携の在り方や、司法書士の将来についてお話させていただきました。

さて、その研修会の始まる前、午前中に「維新ふるさと館」に連れて行っていただきました。そこで上映されていた「薩摩スチューデント西へ」という20分ほどの映画は、大変感動しました。明治新政府のときに、薩摩の面々が要職についたのは単に戦争へのコミットメントの結果だと思っていたのですが、そうではなく、維新のころ薩摩は、いち早く西洋へ若手を送り勉強させていたことを知ったのです。あらゆるコミュニティの発展のためには、若い人をどのように育てるかにかかっているのだと知りました。大変貴重な経験をさせていただきました。

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高齢者介護施設における「話の行き違い」をなくすための「ケアコミュニケーションフォーラム」

 NPO法人日本メディエーションセンターと東京大学大学院石崎研究室が共同で、ケアコミュニケーションフォーラムを実施いたします。

このフォーラムは、「高齢者施設における新たな紛争解決方法に関する研究」の一環として,財団法人民事紛争処理研究基金の助成を受けて行うものです。
 介護の現場における利用者等とのコミュニケーション能力を向上させることにより、リスクマネージメントすることをお考えの施設管理者の方などにご参加いただきたきたいと思います。

 なお、フォーラムへの参加は無料ですが、フォーラム内及びフォーラム終了後に簡単なアンケートにご協力をお願いいたします。また,応募者多数の場合は,先着順とさせていただきますのでご了承ください。

  詳細はこちらをご覧ください。 http://www.npo-jmc.jp/training_schedule.html

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相談・苦情の現場対応力アップ講座(稲村厚)

神奈川県コミュニティカレッジが今年度から正式にスタートし、標記講座を7月28日より火曜日の午後5時30分から3時間の8回コースで開催いたしました。この講座は、昨年のプレ研修での9回コース、その前の1回コースに引き続きのものでしたが、毎回グレードは上げているつもりです。昨日9月29日に最終回で終了しました。今回も定員35名を越える申しこみがあり、大変盛況であったと思います。この講座は、原則ラボラトリー方式の体験学習で構成されており、私たちからは講座のねらいとして「自分を知る、コミュニケーション力をつける、感受性を高める、学び方を学ぶ」の4項目を挙げておりました。参加者の皆さんは、アノニマスネーム(匿名)で呼び合い、それぞれのバックボーンや肩書きをはずして参加していたわけですが、最後に輪になって、本名と自分の現場や講座参加の目的や、講座の感想などを全員に語ってもらいました。それぞれが様々なことを感じてらして、とくに「自分を知る」という点は、気づきが多かったようでした。皆さんのお話を聴いていると、私たちスタッフも感動して、やってよかった、機会があれば来年もまたやりたい、という思いになりました。

最後は本当に語りつくせない思いが語られ、多少時間がオーバーしてしまい、帰宅が遅くなってしまいましたが、精神的な充実は疲れを取るものですね。

皆さんに感謝です。

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